本日の一曲

2006年7月14日、私の姪(当時6歳)が、レイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラを聴きに行った日に描いた絵です。


『知満爺』のBGM集

全て、『レイモン・ルフェーヴル・グランドオーケストラ』が演奏しているものです。
レイモン・ルフェーヴル氏については、こちらをどうぞ。

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【2022年4月21日】めぐり逢い
もの凄く久しぶりの更新です。この曲は2020年になくなったアンドレ・ギャニオン氏で著名な曲で、原曲はピアノによる素晴らしいものですが、ルフェーヴルはお得意のフルートを用いて、これ以上ない優しいアレンジを施しました。是非聴いていただきたい一曲です。


【2012年1月9日】愛は美しく
古典的な美しいメロディと現代的なリズムセクションとの対比が見事な曲です。非常に透明感のあるストリングスが胸を打ちます。ホルンを中心としたブラスセクションが郷愁を運びます。オーケストレーションの素晴らしさを堪能ください。


【2011年12月7日】愛遙かに
何と美しい曲でしょうか。日本人なら晩秋を感じるはず。全編を彩るのは切ないまでのストリングス。ピアノが心の奥の何かに語りかけます。フルートの音色が懐かしい出来事を呼び起こします。ホルンが胸を打ちます。あなたの大切な思い出をこの曲に託してください。


【2010年4月30日】恋するガリア
レイモンお得意のポップクラシカルから。AKIさまのリクエストです。作曲は、J.S.バッハ。 カンタータ156番のアリオーソ(シンフォニア)が原曲です。実は、レイモンは、この曲を二つ録音しています。一つ目はピアノヴァージョン、もう一つはフルートバージョンです。どちらがいいかは好みの問題でしょう。優しく落ち着いた少しロマンチックで静かな曲ですが、この曲につけられたタイトルは、 「わが片足すでに墓穴に入りぬ」だそうです。ここではフルートバージョンをお聴きください。


【2010年2月20日】コネマラの湖
コネマラは、アイルランドにある手付かずのダイナミックな自然が広がるとっておきの場所。エキゾチックな主旋律が冒頭からピアノで語られ、ホルンが朗々と歌うと、バグパイプの響きと共にリズムを刻んだダイナミックで楽しい曲に一変。ストリングスが遠くの山並みを思わせる静かな旋律を表現したあと、オーケストラの全ての楽器が、マーチのような主題を繰り返して劇的に終わります。是非聴いていただきたい一曲です。


【2010年2月6日】想い出の青い空
正に青い空をイメージさせるとても明るい曲。初っぱなからホルンの美しい調べが主題を奏でます。前編を通して、ホルンとストリングの掛け合いが楽しい。聴いていると旅に出たくなります。そう言えば、旧国鉄の、Discover JapanのCMに使われていたような記憶があります。


【2010年1月15日】愛につつまれて
前曲に引き続き、アルバム『幻想のアリア』から。落ち着いた曲ですね。分散和音のようなピアノに乗ってストリングスが深い響きを醸します。中盤以降はストリングスをホルンが受け継ぎ、遠い山並みを望むような穏やかな気持ちになります。アルバム内では、「リベルタンゴ」というリズミカルでパワフルな曲の次にこれが来るのもいい感じです。


【2010年1月15日】虹色の翼
オーボエの切々たる調べがいきなり胸を打ちます。静かな静かな湖を観ているような落ち着きのある曲調が一転、サスペンスフルな旋律がピアノとストリングスに乗って流れます。全編を通してホルンが曲を締めます。ごうさまのリクエストです。


【2010年1月2日】嘆きのサンフォニー
ピアノがドラマチックに鳴り響き、エレキギターが、リズムを刻みます。透き通った弦が切なく歌うと、ホルンを基調としたブラスが曲を盛り上げます。少し気だるいメロディーラインを全ての楽器が劇的な様相へと導く名曲です。


【2009年12月29日】愛のはじまり
寒い冬。暖かな甘酒に合う曲として選びました。降り積む雪を思わせるピアノの調べが心地よく、素敵なチェロのユニゾンが心を癒してくれます。一転ブラスを交えたストリングスが曲を盛り上げ、切ない胸の高まりを表現したあと、導入部が繰り返され、静かに曲は終わります。私の大好きな『エマニエル夫人』のアルバムに収録された一品です。


【2009年12月24日】恋するモディーニャ
AKIさまよりリクエストいただきました。この曲は、エイトル・ヴィラ=ロボスにより作曲されました。彼は、1887年生まれ、1959年没ですから、比較的新しいクラシックの作曲家ですね。ヴィラ=ロボスは、ブラジル風バッハという組曲を全部で九つ作曲していますが、これは、その第1番第2楽章。始まりがブラスの重厚な響きであり、バッハのイメージとはちょっと違う感じですが、ストリングスが表に出てくると、バックのアコースティックギターと相まってバロックの雰囲気を醸します。私が初めて購入したLPに入っていた曲なので、とても懐かしい思いです。


【2009年12月2日】愛のあかし
ごうさまリクエスト、続くは、「愛のあかし」。なんと渋い好みでしょうか。いわゆる「通」の選ぶ曲ですねぇ。最近の来日公演で演ってくれた『地上の星』を思わせるようなティンパニーの響きで曲は始まります。まるで、ウェスタン映画の主題歌を思わせるような、野性的な曲です。エレキベースが主旋律を奏で、ストリングスがそれを受けます。野を一陣の風が吹き抜けるような爽快さを持った佳曲です。


【2009年12月2日】マッカーサー・パーク
ごうさまのリクエストにお答えして二曲。最初は、「マッカーサー・パーク」。もっと初期の曲のイメージがありましたが、1968年録音、結構新しいんですね。ダイナミックなピアノがまず、曲を引っ張ります。悲愴と言ってもいい調べが心に響きます。続いてストリングスが加わりますが、それを凌ぐブラス・セクションが胸を打ちます。もちろん、ホルンが隠し味のように効いています。中盤は綺麗なヴァイオリンがしっとりと流れ、急流のような終盤へと突入。ピアノの強烈な旋律が印象的。後にディスコにこの曲が使われたのも頷ける気がします。


【2009年7月27日】孤独
高彦さまのリクエスト。とっても気だるいトランペットの前奏から始まります。孤独の辛さというより、哀しさを表現しているアレンジになっています。中盤は、気だるさから脱出しようとするようなストリングスの響きが曲を盛り上げます。ちょっと切ない名曲です。


【2009年6月17日】炎の狂詩曲
レイモンお得意のポップクラシカル。原曲は、「パガニーニの無伴奏ヴァイオリンのための奇想曲第24番」。エレキベースのつま弾きに、シンセが被さった、とてもクラシックとは思えないアレンジに驚いていると、トランペットの響きに続いて歯切れよいヴァイオリンが歌い出します。中盤の緩やかなピアノの調べが心を癒し、また冒頭のテーマがアップテンポで繰り返され、余韻がいつまでも耳に残るエキゾチックな名曲です。


【2009年4月22日】勝利への讃歌
私くらいの年代ならよく知っているジョーン・バエズの曲。『死刑台のメロディ』の映画音楽でもあります。原曲は(申し訳ないけれど)非常に単調なフレーズの繰り返しなのですが、これがルフェーヴルの手に掛かると、煌めくような美しい曲調に生まれ変わります。チェロとシンセの重厚なイントロをカノン(重奏)のようにブラスが引き継ぎ、ストリングスへと渡します。ルフェーヴルの真骨頂であるホルンが全体を引き締めています。


【2009年3月16日】62年わが追憶の時
RLオーケストラのアルバムの中でも最も好きな一枚『嘆きのサンフォニー』に収録された、珠玉という言葉がぴったりの一曲。ピアノのイントロをギターのつま弾きが受け取り、ストリングスのゆったりとした演奏が実に心地よく響きます。遠くを見つめるような気分になり、時間がゆっくりと流れるひとときを味わうことができます。


【2009年3月12日】アルビノ−二のアダージョ
バロック音楽の名曲として名高いこの曲、もちろん、ルフェーヴルも取り上げています。LPのライナーノーツによれば、ルフェーヴルは編曲を施さず、ジァゾット編のまま、と書いてありました。しかし、聴いてみれば、やはりルフェーヴルサウンドに間違いありません。シンセを用いたオルガン風の音に重なるドラムの響きが鮮やかです。原曲を知っている人には、是非この演奏を聴いていただきたいですね。


【2009年3月8日】バラ色の心
マスターの誕生日に捧げてみようかと。力強いピアノのイントロが心を弾ませます。青空へ突き抜けるような爽やかな旋律が心地よい。春を感じさせる曲です。レイモン・ルフェーヴルがアメリカのヒットチャートで好成績を残した記念すべき一曲でもあります。原曲はご存じミッシェル・ポルナレフ。


【2009年2月27日】傷ついた小鳥
邦題のイメージとは異なり、とっても楽しい曲です。ヴァイオリンのピチカートにピアノが重なり、アコーディオン(シンセかも)が主旋律を奏でます。女の子がウィンドウショッピングを楽しむ光景が目に浮かびました。土居まさるさんが司会をしていた『TVジョッキー』という番組の中で、ルフェーヴルのこの曲が使われていましたっけ。


【2009年2月25日】カンツォーネ
高彦さまのご質問にお答えするために、この曲を選びました。『さよならマリンブルーの夏』と題したカンツォーネ集のアルバムにある一曲。テンポのよいピアノにストリングスが絡んで始まる静かな曲が、一転劇的な様相を呈します。重厚なチェロと金管の対比が美しい中盤を経て、ヴァイオリンの切ない響きが曲を締めくくります。名曲ですねぇ。


【2009年2月3日】シシリアン
ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・バンチュラが主演した映画で使われました。聞けば分かるとおり、エンニオ・モリコーネが曲を描きました。エキゾチックなイントロと歯切れよい主題が美しい佳曲です。アイヌの民族楽器「ムックリ(口琴)」を思わせる弦の響きが印象的。


【2009年2月3日】時計を止めて
ユキさまへ。カフェ・オレに合う一曲として選曲しました。たっぷりめのカフェ・オレをゆっくり味わうにはぴったりかと思います。ピアノの静かで優しいイントロがしばらく続き、バックにストリングスが流れ始めると、とても豊かな気持ちになります。劇的な盛り上がりはありませんが、チェロのユニゾンが美しいラテンの名曲です。


【2009年1月26日】バッハのプレリュード
高彦さまのリクエスト。レイモンお得意のポップクラシカルから、バッハの一曲です。正式な原題は、「平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲第1番ハ長調BWV846」。バロック音楽の名曲を軽快なリズムに乗せて仕上げました。チェンバロが歯切れよく歌います。’72年のライヴ演奏が素敵です。


【2009年1月26日】白いバラ
ギターのつま弾きに、フルートが絶妙に被さって来ます。静かに川の流れのような演奏が続きます。そして中盤、ストリングスが高らかに主題を奏で、最後はギターのつま弾きに終わります。初期の作品にしては、とても現代的に感じます。


【2009年1月24日】雪降る宵
タイトルとは裏腹に、とても暖かい曲。暖炉が燃える部屋から降り積む雪を眺めている情景。シンセが素敵な音を奏でています。


【2009年1月23日】インシャラー
これも初期の名曲ですね。サルバトーレ・アダモが歌ったそうですが、原曲は残念ながら聴いておりません。ルフェーヴルのアレンジを聴きますと、昔NHKで放送していた『新日本紀行』や『関東甲信越・小さな旅』のオープニングテーマを思い出します。旅の情緒溢れるエキゾチックなアレンジがとても美しい一曲です。


【2009年1月21日】ただ愛に生きるだけ
「とどかぬ愛」が出てきたら、やはりこの「ただ愛に生きる得だけ」も出さないといけない。私にとって、この二曲は切っても切れない関係なのです。「とどかぬ愛」の切なさに、懐かしさをプラスすると「ただ愛に生きるだけ」になります。レイモンお得意のフルートとストリングスの絡みは、そう、初恋の想い出です。


【2009年1月21日】とどかぬ愛
好きな曲なんです。初来日のプログラムにも入っている初期の名曲中の名曲。チェンバロの分散和音で始まるこの曲は、とっても切ないストリングスへと繋がって行きます。「とどかぬ愛」という邦題は本当にこの曲にぴったり。心の琴線に訴える透き通った弦の響きに涙してください。


【2009年1月14日】パルマレス・デ・シャンソン
ルフェーヴル・オーケストラの初アルバムの先頭に収録された祈念すべき一曲。レイモンが担当したTV番組のテーマとして使われたそうです。もちろんレイモン作曲・編曲です。ブラスの響きがとても懐かしい。「カデ・ルーセル」にも通じるところがある、華やかな一曲です。


【2009年1月9日】カデ・ルーセル
知る人ぞ知る曲、というよりルフェーヴル・ファンなら知らないはずがない曲です。この曲は、ルフェーヴル・オーケストラの来日コンサートのオープニングで必ず演奏される曲なのです。ですから、コンサートに足を運んだ人ならば、条件反射でわくわくしてしまいます。レイモンの指揮姿が目に浮かぶ華やかな曲です。オーケストラの全ての楽器が楽しげに響きます。さあ、始まりです。思い切り楽しみましょう。


【2008年6月29日】時の流れに
私の選ぶ、ルフェーヴル・オーケストラのベスト選集の最後には、この曲があります。レイモン・ルフェーヴル氏の全てが詰まったような名曲です。しかし、ここでこの曲は本当は取り上げたくなかった。まさに終わりを暗示する、重厚な曲運びが胸を打って止みません。レイモン・ルフェーヴル氏の死を悼み、今日はこの曲で私の生涯の恩人に別れを言います。


【2008年6月16日】幸福への旅路
原曲を歌ったのは、シャルル・アズナブールです。この邦題は曲にぴったり。しっとりとゆとりに満ちた未来への道が目の前に広がるような名アレンジです。バラライカのような楽器(多分、マンドリンでしょう)が、バックの隠し味として、清冽な雰囲気を醸します。眠りに入る曲としても、目覚めの一曲としても最高です。


【2008年5月5日】愛は限りなく
ユキ さまへ。カンツォーネです。邦題は陳腐ですが、名曲です。子供の日にお贈りしていますが、とっても大人の曲です。チェロの切々たる重低音に泣ける。この美しさはちょっと例がない。バックをやはりホルンが盛り上げます。何度も繰り返し聴きたくなる、素晴らしい一曲です。


【2008年4月13日】裸足のイサドラ
mammamia さまへ。映画音楽が続きます。不世出の天才舞踏家『イサドラ・ダンカン』の半生を描いたものでした。もともと綺麗な曲ですが、ルフェーヴルの編曲は、切ないまでの弦の高音が胸を打ちます。チェロの静とヴァイオリンの動が見事な一曲です。余韻を残したエンディングが素晴らしい。


【2008年4月8日】華麗なる大泥棒
お疲れのmammamia さまへ。あまりヒットしませんでしたが、ジャン=ポール・ベルモンド主演の映画音楽をお贈りします。確か劇場で見たはずですが、あまりストーリーの記憶はありません。しかしこの映画音楽は素晴らしい。作曲はエンニオ・モリコーネ。マカロニ・ウェスタンで有名な人です。ルフェーヴルのアレンジは、まさにヨーロッパ的。刻むように軽快な四拍子に乗って弦が歌い、ブラスが語ります。綺麗な夕日を見ているような音楽です。


【2008年4月7日】恋はスープの冷めないうちに
ユキさまのリクエスト。とっても軽快で、スッキリ爽やかな曲ですよ。タンバリンとトランペットそして、拍手が効果的なイントロです。シンセがピッコロみたいな音で、主旋律を奏で、ブラスセクションが小気味よいリズムを刻みます。まるで行進曲のようです。


【2008年4月5日】恋はみずいろ
これは、ポール・モーリアでないと、と思う人が多いと思います。そう、私も最初はそう思ったんですよね。モーリアのアレンジが耳に馴染みすぎて、ルフェーヴル・バージョンにどうしても違和感を感じていたんです。しかし、何度も聞くうちに、やはりこれはルフェーヴルである、と分かるようになり、そうなると、その良さがジワーっと染みこんで来ました。モーリアの軽快さにに比べて、実にしっとりしたアレンジです。フルートの使い方の巧さはやはりレイモンです。


【2008年3月31日】ノートル=ダム・ドゥ・パリ
ピアノとヴァイオリンの静かなイントロに、フルートが加わって、ああ綺麗な曲だなあ、って思っていると、ホルンが高らかに曲を引っ張り、劇的な主題に変わります。言いようもない切なさがこみ上げます。改めて、ルフェーヴルサウンドにおけるホルンの素晴らしさを感じる曲です。


【2008年3月23日】
あんしぃさまへ。ルフェーヴルは、日本の歌手の中でも、松山千春氏が好きなようで、千春氏の曲を集めた、『出逢い』というアルバムを作っているほどです。その中でも圧巻の名アレンジが、この「炎」という曲です。千春ファンならずとも、この曲を好きな人は多いはず。ルフェーヴルは、哀切あふれたダイナミックなこの曲を、ギターとホルンに託し、秘めた心の叫びを静かに奏でます。『知満爺』で珈琲を楽しみながら、原曲聴き比べをどうぞ。


【2007年9月4日】ソロモンの夢
もかさまへの一曲。ソロモン王といえばシバの女王、というわけで、「シバの女王」を意識した、エキゾチックなアレンジになっています。弦の低音に、心地よいパーカッションで始まります。女性ボーカルを挟んで、バスフルートが曲を盛り上げます。「シバの女王」ほどのヒットが取れなかったのは、透き通る弦の響きが足りなかったか?


【2007年7月30日】人々の言うように
あんしぃさまのリクエスト。「気だるい夏の午後にぴったりの音楽」と言うことで、この曲。原曲はゲイの若者が、回りの視線に自らを哀しむ詞ですが、ルフェーヴル・オーケストラは、まさに、気だるい演奏に仕上げています。バスフルートの低音にストリングスが絡んで始まり、ホルンの主題へと繋がって行きます。ピアノが妙に哀しく響きますが、気だるさは終わりまで続きます。


【2007年6月17日】新シバの女王
ルフェーヴルは「シバの女王」を4度録音しています。オーソドックスな「シバの女王」の他に『ナウ&ゼン』で新録音をお披露目している他、『ソロモンの夢』のアルバムで録音したのが、この「新シバの女王」。基本的には録音スタイルは変わりません。名曲は変わらないのです。えっ、もう一つは?『出逢い』のアルバムの中で、松山千春のためだけに録音したカラオケヴァージョンがあるんです。


【2007年5月31日】愛のシンフォニー
mammamia さまへ。聴けば分かる人には分かる。ミッシェル・ポルナレフの名曲です。ルフェーヴル・オーケストラは、1980年頃録音したと記憶しています。オーボエの響きがとても美しい。そしてスケールが大きいアレンジです。私の中では、ルフェーヴルのアレンジのベスト10に入ると思っております。実は、原曲を聴いたことがありません。


【2007年5月16日】天使のらくがき
もか さまへ。ご年配の方でないと覚えていらっしゃらないかもしれませんが、ダニエル・ビダルというフランスの歌手がいました。最も有名な曲は、「オー・シャンゼリゼ」だと思うのですが、この「天使のらくがき」も、私の好きな曲です。ルフェーヴル・オーケストラは、おてんばな女の子の楽しそうな様子が目に浮かぶような楽しい演奏を繰り広げます。


【2007年4月1日】リラの季節
リラというのは、別名ライラック。北海道では、この「ライラック」という名の列車が走っています。曲は、ポール・モーリアさんの方がなじみがあるかもしれません。しかし、ルフェーヴル・バージョンも素晴らしい。聞き比べには、絶好の一曲です。
   いつの間にか、想い出だけが
   心の中をさまよっている。。。
高校時代に私が勝手に作った歌詞です。


【2007年2月1日】その男
ルフェーヴル・オーケストラのいかなるベストアルバムにも登場しません。その意味では非常にマイナーな曲であるといえます。しかし無名であるということは、良くない曲と同義ではないことを、この曲は思いしらせてくれます。非常にスケールの大きなオーケストレーションが、導入部のピアノとハモニカの静かな旋律と対照的です。私はこの曲を聴くと、冬の朝故郷の駅へ降り立った時の気分になります。


【2007年1月17日】想い出のマリッツァ
原曲を歌ったのは、「あなたのとりこ」で有名なシルヴィ・バルタン。彼女がブルガリア出身だと知っている人は少ないと思います。故郷に思いを馳せるバラードを、ルフェーヴルは、原曲よりもメランコリックに演奏します。まるで、バロック音楽を聴くようなアレンジです。


【2006年12月13日】あら野の果てに
レイモン・ルフェーヴルのクリスマス・アルバムの最後を飾っているのがこの曲です。曲名を知らなくとも、絶対聞いたことがあるはずです。グロリア讃歌として有名な讃美歌106番で、もともとは18世紀頃のフランス民謡と言われています。ルフェーヴルは、奇をてらわず、まさにクリスマスを讃える曲として、これをアレンジしました。合唱から始まり、次第に楽器が加わります。「グローリア・インネクセルシスディーオ」ねっ、聞いたことあるでしょ。


【2006年12月6日】月の光
レイモン・ルフェーヴルお得意のポップ・クラシカル。ドビュッシーの最も有名な曲ではないでしょうか。繊細な心の風景を描いた詩を、簡明な和声とドビュッシー特有の旋律線によって表現した名曲です。ルフェーヴルのアレンジもフルートをフィーチャーした静かな静かな森の中の月を見るようです。


【2006年12月1日】パピヨン
映画音楽です。スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンが共演しました。私、この映画は、リアルタイムに劇場で観ました。なぜか、この曲好きなんですよね。レイモン・ルフェーヴルの淋しさの中にも強さを表現した旋律が記憶に残ります。マックィーンが断崖から海へ飛び込み、ホフマンが涙で見送るラストシーン、「一羽の蝶々が明日へ羽ばたく」。


【2006年11月18日】明日に架ける橋
ご存じ、「サイモンとガーファンクル」の不朽の名曲。1970年の同名アルバムで、このユニットは解散しました。
  Like a bridge over troubled water
  I will lay me down
これほど美しく献身的な歌詞が他にあるでしょうか。我らがレイモンもアコースティックギターとヴァイオリンを絶妙に絡ませ、この名曲をしっとりと仕上げます。ちなみに私はスタジオ録音より、ライヴ演奏の方が好きです。


【2006年11月8日】カルテット・フォー・神戸
先日逝去されました、ポール・モーリア氏に捧げます。この曲は、阪神淡路大震災の被災者の方々を慰めるために、ポール・モーリア氏が作曲したものです。この曲の演奏には、モーリア氏(ピアノ)の他に三人のフランス人が参加しています。フランシス・レイ(アコーディオン)、フランク・プールセル(ヴァイオリン)そして我がレイモン・ルフェーヴル(フルート)です。優しく、静かで、哀愁を帯びた名曲を、もう二度と揃うことができないメンバーが奏でます。フランシス・レイ氏、そしてレイモン御大、いつまでも長生きしてくださいね。
フランク・プールセル:2000.11.12没
ポール・モーリア:2006.11.3没


【2006年10月28日】失われた愛を求めて
1973年のサン・レモ音楽祭のゲスト・コンダクターは、レイモン・ルフェーヴルでした。そのせいもあってか、ルフェーヴルは、『サン・レモ73』と題したアルバムを作りましたが、その先頭に収録されているのが、この曲。フルートの旋律がとても美しい。ストリングも曲を盛り上げる。まさにルフェーヴル・サウンド。


【2006年5月7日】ロミオとジュリエット
あんしぃさまのリクエストは、『目を瞑って夜風に当たっている感じの曲』。多分ご存じだと思います。オリビア・ハッシーがジュリエットを演じた1968年の映画音楽です。原作を思い出さずに、ニーノ・ロータが作曲したあのメロディーを思いだしてください。ルフェーヴル・オーケストラは、ピアノとストリングで優しい曲に仕上げています。夜風のイメージ、あると思いますよ。


【2006年8月29日】過ぎ行く日々の物語
ルフェーヴル・オーケストラの『カンツォーネ』と題するアルバムの中の一曲。弦の重低音で始まり、その心地よさに身を任せていると、突如ヴァイオリンの透き通った高音がドラムの音と共に立ち上がります。聴くほどに味の出る、軽快な中にも非常に劇的な名曲です。


【2006年8月27日】哀しみの終わりに
「シバの女王」に次いで、ルフェーヴル・オーケストラでは日本で知名度の高い一曲。原曲は、ミッシェル・デルペッシュが歌いました。ピアノ、ストリングス、そして木管が、これほど綺麗にとけあった美しい曲は、ルフェーヴル・オーケストラでも希有な一品です。


【2006年8月23日】恋のアランフェス
田中いずみ さまへ。ポップクラシカルの佳曲です。ホアキン・ロドリーゴ作曲の「ギター協奏曲 アランフェス」の第二楽章です。ルフェーヴル・オーケストラの演奏も初期の録音にしては、結構しびれる名曲に仕上がっています。


【2006年8月19日】太陽がいっぱい
田中いずみ さまへ。ご存じ、アラン・ドロン出演、ルネ・クレマン監督の映画音楽。私くらいの世代だと、音楽はよく知っているはずです。「太陽がいっぱい」という名前にしては、哀愁に溢れたノスタルジックな曲ですね。ルフェーヴル・オーケストラは、サントラよりも幾分明るさを強調しています。


【2006年8月13日】ふたりの天使
mammamia さまへ。私が、レイモン・ルフェーヴルの虜になった、記念すべき曲。サン・プルーが作り、ダニエル・リカーリがスキャットして有名になりました。ルフェーヴル・オーケストラでは、スキャットのパートに、ソプラノ・サックスを使い、素晴らしくつやのある曲に仕上げました。72年と74年には、リカーリと共に来日し、ステージでこの曲を聴かせてくれましたが、80年の来日では、ソプラノサックスではなくシンセを用いての演奏でした。


【2006年8月10日】
1969年のサン・レモ音楽祭の入賞曲。ジリオラ・チンクェッティの名曲です。ある程度のご年配の方なら絶対に聴いたことあるはず。レイモン・ルフェーヴルのアレンジも、雨の日を楽しむようなのびやかなストリングスが歌います。


【2006年8月6日】スーパーマンのテーマ
あのねさまへお送りします。前シリーズ三作を通して使われ、耳になじんだ映画音楽。ルフェーヴル楽団も、出だしの「スターウォーズ」を思わせる勇壮なブラスに続いて、中盤の哀愁溢れる曲調が、全体を引き締めています。


【2006年8月6日】ホテル・カリフォルニア
Yuiさまへ。ご存じイーグルスの名曲です。原曲でも、ボーカルより、バックの掛け合いが素晴らしいと感じていました。ルフェーヴル・オーケストラも、あの雰囲気を崩さず、パワフルな中にも哀愁の漂う素敵な曲に仕上げています。ルフェーヴルにしては、電子楽器を多用した珍しい曲でもあります。


【2006年8月5日】キリストの涙
私のHNの元である、ドメニコ・チマローザの「チェンバロ・ソナタ第49番」をベースにしたポップ・クラシカル。編曲は、レイモンの愛息ジャン=ミッシェルが担当しています。世界平和に祈りをこめた渾身の一曲というコピーが添えられており、確かにとてもスケールの大きな傑作です。息子さんのアレンジとあれば、ルフェーヴル・オーケストラも安泰ですね。コンサートで聴きたい曲です。


【2006年6月29日】出船
ルフェーヴル・オーケストラは、来日公演のとき、必ず日本の曲を取り上げてくれます。この「出船」は1974年ライヴで演奏されました。レイモンが自らフルートで参加しています。(レイモンの専攻はフルートです。)これほど日本的な曲を全く違和感なくオーケストラの名曲にしてしまうルフェーヴルの感性と優しさにしびれるばかりです。


【2006年6月28日】ロング・アンド・ワインディング・ロード
私たちの世代なら、知らない人はいない、ビートルズ後期の名曲。「きみの扉へと続く、長く曲がりくねった道は、決して消えることはない」の歌い出しで始まるこの曲は、ビートルズがバックにオーケストラを擁した、初めての曲としても有名です。レイモン・ルフェーヴルの演奏も、曲がりくねった道を、愛する人のために歩く男を応援するような優しさに溢れた曲になっています。


【2006年6月25日】ベニスの愛
長らく不在にも関わらず喫茶室を盛り上げてくださった皆様に送ります。イタリア映画『ベニスの愛』のラストで使われて、この名が定着しましたが、実はルフェーヴルお得意のポップ・クラシカルです。ハインツ・ホリガーのオーボエ、イ・ムジチ合奏団の名演奏にルフェーヴルも負けていません。本来のオーボエ協奏曲をルフェーヴルは、フルートをフィーチャーして聴かせてくれます。この哀愁溢れる名曲は、今回の来日でも取り上げてくれています。


【2006年5月8日】シバの女王
紅音さまのリクエストです。レイモン・ルフェーヴルという名を知らなくとも、この曲だけは日本人なら絶対聴いたことあるはず。それもそのはず、原曲を歌ったミッシェル・ローランの存在がかすんでしまうほど、ルフェーヴルの演奏が日本を席捲しました。なんと日本のオリコン・チャート、のべ120週登場という洋楽No.1記録は、今後も決して破られることはないでしょう。そしてそれ以上に、これほど多くの人に愛される曲は二度と出ないでしょう。アコースティック・ギターの調べで始まるこの名曲は、日本公演において、これが出てこないと観客が帰らない、というほどの人気です。世界遺産にしたらいいのに。


【2006年5月7日】ワルキューレの騎行
mammamiaさまのリクエストです。もちろんレイモン・ルフェーヴルも取り上げています。映画『地獄の黙示録』でヘリコプター部隊の登場シーンに使われた曲と言えば思い出す人も多いのではないでしょうか。ルフェーヴルのアレンジは、比較的原曲を尊重したものに仕上げています。ライヴ演奏時のレイモンの指揮の素晴らしさが印象に残っています。


【2006年4月23日】風になりたい...
レイモン・ルフェーヴルは親日家として知られていますが、とりわけ北海道が好きなようです。北海道にはSTVというラジオ曲があり、開局20周年の記念に依頼して出来たのが、この「風になりたい...」です。原曲のタイトルは、MYRIADES(ミリアード)といい、「百万」を表す言葉ですが、邦題は、STVが全道の一般公募により決めたものです。ハープのイントロからストリングスへ、ルフェーヴルの中にある北海道のイメージを存分に味わうことができます。


【2006年4月21日】「四季」から”冬”
レイモン・ルフェーヴル十八番のポップ・クラシカル。作曲はまぎれもなくヴィヴァルディである、演奏といえば、イ・ムジチに決まりである、と思ってはいけない。ルフェーヴルの”冬”の編曲は、第一楽章を取り上げながら、途中に何の違和感もなく第二楽章のラールゴが現れます。これはヴィヴァルディではなく、まさにルフェーヴルの”冬”です。最も有名な”春”の第一楽章より、遥かにすばらしい名曲だと、私は思っております。


【2006年4月18日】愛のために死す
レイモン・ルフェーヴルの演奏の中でも、屈指の名曲。原曲は、シャルル・アズナブール。原曲とは異なり、ピアノとヴァイオリンの静かなイントロは、静かに降り積む冬の夜の雪を思わせます。愛する感情の高まりを静かに包んだチェロの響きが素晴らしい。


【2006年4月15日】パーリー・スペンサーの日々
この曲には、管楽器がほとんど現れません。それでは、弦楽四重奏のような雰囲気かというと全然違います。電子楽器とパーカッションが伸びやかに曲を盛り上げ、全体として、とてもパワフルで感動的な曲に仕上がっています。少し気分が落ち込みぎみのとき聴くといいですよ。


【2006年4月12日】私はシャンソン
私が高校生のころ、ダニエル・ビダルが歌ってヒットした曲。レイモン・ルフェーヴル・オーケストラは、’74年の来日公演で、素晴らしいストリングスにのせて楽しい曲に仕上げていました。(なんとスタジオ録音はされていません。)ダニエル・ビダルといえば、日本では「オー・シャンゼリゼ」の方が有名ですが、この曲の方が断然いいと、私は思います。


【2006年4月11日】パッヘルベルのカノン
バロック音楽の中でも一、二を争う名曲。フランス映画『夫婦』(日本未公開)で使われました。映画音楽は、レイモン・ルフェーヴル氏が担当し、バロックが見事なアレンジで現代によみがえりました。劇中では、原曲とルフェーヴルのアレンジ版が交互に使われ、見事なできばえだったと言われています。とにかく慈しみに溢れた曲で、天上の音楽という言葉は、この曲のためにあるのではないでしょうか。


【2006年4月10日】ゴッドファーザーPARTU
『ゴッドファーザー』といえば、マーロン・ブランドの第1作が、ドラマも曲も知名度抜群です。しかし、私は『PARTU』のテーマの方が好きです。第1作「愛のテーマ」だけでなく、このPARTUをきちんと取り上げるところに、レイモン・ルフェーヴルのセンスの良さを感じます。お得意のフルートが素敵な1曲です。



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